【目次】はじめに「SEO対策に月15万円、年間180万円を投資する余裕はありますか?」こんにちは、MOCO Works株式会社の吉田です。今回は、『余った金でやれ!SEOが必要ない4つの理由』をお伝えします。余った金、というと少し言葉が汚いかもしれませんが、真剣にSEOを検討しているあなたを後悔させたくありません。だからこそ『SEOは余った金でやれ、余裕がないなら必要ない』というのが、私の意見です。なぜそう言い切れるのか。『SEOで売上を伸ばしたい』という期待を胸に取り組み、「まずは少額からはじめよう」と月5万円程度の予算でスタートし、3か月で終了。「とりあえず記事を10本だけ」とはじめたものの、その後は音沙汰なし。など、追加の予算が組めず、せっかくの投資が無駄になってしまうケースはあとを絶たないからです。SEOは、間違いなくマラソンのような長期戦で、ひどいことにゴールもありません。ここで、あなたが考えるべきは『本当にSEOに使うべきなのか、それとも他の施策に投資すべきなのか』です。本業で利益を出して運転資金に余裕があり、他により良い投資先がないと判断したとき。それが、SEOに取り組むベストなタイミングです。短くするなら、先にメシ、あとでSEOです。では、SEOが必要ない4つの理由からお伝えします。SEOが必要ない4つの理由お金がなければ続かないからその1は、SEOはお金がなければ続かないからです。弊社がコンテンツ制作だけで請け負っている金額から算出した最低ラインでいえば、月額15万円以上の投資が必要です。記事制作でいえば月5〜15本程度。しかし、それだけではありません。キーワード選定データ測定サイトの技術的な最適化など、記事を公開するだけがSEOではなく、さらに費用は膨らんでいきます。SEOはマラソンのような長期戦です。3か月や半年で成果が出る保証はありません。1年以上の継続的な投資を覚悟し、180万円以上の投資を続けられる余裕がなければ、今はやめましょう。社内リソースだけでは対応しきれないからその2は、社内リソースだけでは対応しきれないからです。確かに最近はAIの登場で、記事作成のハードルは下がりました。しかし、効果を出すためには記事作成以外にもやるべきことが山積みです。Google検索セントラルのSEOスターターガイドには、10項目以上のチェックポイントが記載されています。例を挙げると、タイトルタグの最適化メタディスクリプションの設定URL構造の改善サイトの表示速度向上など、すべて満たすべき基本要件です(※)。この基本要件の対応に十分な時間を割けますか?社内で担当者を採用して育成するなら、月額15万円では全く足りません。リソースの確保が難しいのであれば、今はやめましょう。※:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド - Google 検索セントラルSEOより重要な投資先があるからその3は、SEOより重要な投資先があるからです。「なんとか捻出できそう」と考えているかもしれません。しかし、売上が安定していない段階でのSEO投資は次のような悪循環に陥りやすいです。運転資金の減少必要な仕入れや人件費への影響商品・サービス品質の低下顧客満足度の低下売上減少さらなる資金繰り悪化『先にメシ、あとでSEO』が基本です。本業で安定した収益を確保してから、余剰資金でSEOに取り組んでください。SEOの効果は保証できないからその4は、SEOの効果は保証できないからです。「検索順位が上がれば利益も出るだろう…」と考えやすいですが、残念ながら誤解です。Googleのアルゴリズムは常に変動しており、今日の上位表示が明日も続く保証はないからです。また、上位表示を獲得してアクセスが増えても、そこからコンバージョン(CV, 商品購入や資料請求などの成果)につなげることは別の課題です。限られた予算を不確実な未来に投資して、効果が出ないストレスを抱え込む。結果、個人で取り組めば挫折し、外部に依頼すれば責任の所在を問うことになり関係は悪化します。SEOは余った金でやれ繰り返しますが、『SEOは余った金でやれ、余裕がないなら必要ない』です。本気で取り組むなら、最低でも月15万円、年間180万円以上の予算を確保してください。継続的に行うには、相応の人的リソースと資金が必要です。社内で対応するにしても、外部に依頼するにしても、コストは避けられません。だからこそ私は「余った金でやれ」といいます。利益に直結する施策から順に取り組み、そのうえでSEOが優先順位に入るのであれば、そのときが投資のタイミングです。経験からもいえるように、焦ってはじめて後悔するより、余裕をもって取り組むほうが成功を掴みやすいです。余った金でSEOに取り組むとどうなるか実験的に取り組める第一に、余剰資金でのSEOは実験的に取り組めます。失敗してもビジネスの根幹には影響しないこと。もし期待した効果が得られなければ、早期に方針を転換すれば大きな損失は避けられます。「無駄だった」と感じたら、余った資金だからこそ潔く損切りする決断を取れます。段階的に成長できる第二に、余剰資金を活用したSEOであれば、段階的に成長できます。最初は小規模な予算からはじめて、成果を確認しながら徐々に投資を拡大できるからです。ブログのような記事だけで例える場合、月1本のブログ記事作成からはじめる効果が見えてきてから記事数を増やす特定のキーワードで成功したら、関連キーワードへと展開を広げていくなどの方向性が新たに見えてきます。このように、成功体験を積み重ねながら、着実に規模を拡大できます。予算の増額も、実績にもとづいて判断できれば、経営判断もしやすくなるはずです。制作物が資産化する第3に、SEOでの制作物は長期的な企業資産となります。Webサイトを構築し、記事を公開したとしましょう。顧客の悩みに応える記事はそのままFAQとして製品やサービスの特徴を解説した記事は営業資料としてSNSやメールマガジンなどでの配信用としてなど、SEOのために投資した制作物は、さまざまな形で企業の資産として蓄積します。一度作成したコンテンツは、更新や改善を重ねることで、さらに価値を高めることもできます。だれも不幸にならない最後に、余剰資金でのSEO対策は、関係者全員にとってストレスの少ない取り組みです。通常の事業運営に影響を与えない範囲での投資であり、資金繰りで苦しむことはありません。成果へのプレッシャーも必要以上にかけることはない方法です。担当する社内スタッフや外部パートナー→ 長期的な視点で質の高い施策を実施外部のSEO会社やコンテンツ制作会社との協力→ 無理なく継続的な依頼により信頼関係を築きやすいどちらの場合も、お互いが余裕を持って取り組めることで、好循環が生まれるのです。余裕がないならSEOは必要ないSEOは、SEOは余った金でやりましょう。余裕がないなら、実施する必要はないです。具体的には、本業で利益を出し、運転資金に余裕があり、他により良い投資先がないと判断したとき。それが、SEOに取り組むベストなタイミングです。『先にメシ、あとでSEO』という順番を守れば、後悔しません。余剰資金であれば、無駄だと感じたら損切りする、という投資の考え方が使えます。【あなたにこれからおすすめするアクション】既存顧客からの売上拡大や商品改善など、直接的な収益改善に注力する月次で余剰資金の状況を確認し、投資可能な予算を見極める小規模なSEO施策からはじめ、効果を測定しながら徐々に拡大するSEOは、決して必須の施策ではありません。余裕があるときに、余った資金で取り組む。この順番を守れば、だれも不幸にならず、むしろ企業の新たな成長機会となるはずです。