SEOは、Webから集客を検討した際に思いつくもの。そのため、企業、ブロガー、インフルエンサーでも手をつけることはあるだろう。ただ、検索しても複雑な専門用語が飛び交うばかりで、筆者も当時は情報収集に苦労した。しかも、あれも…これも…とうるさいように新しい知識を伝えてくる。「私はそこまで賢くないし、業界に精通していないのだ」結局、ある程度の知識が身につくまで、わからないものだらけだった。そこで本稿では、SEOとは何かをシンプルに、わかりやすく図解を用いて説明する。複雑に考えなくても、まずは概要から知ってもらいたい。もちろん、知っていることがあるなら、読み飛ばしてもらって構わない。なぜなら、本当に基本の『キ』として書いて、超初心者向けに書いているからだ。ただ、インターネットの仕組みぐらい知っている方でも、言語化できると対人で説明が楽になる。上層部にSEOを伝えようとしても、意外に伝わらない苦労がそこにある。もちろん知識の再確認としても、このページが役立つはずだろう。SEOとは?SEOは、Search Engine Optimization(サーチエンジンオプティマイゼーション)の略語だ。Search Engine:検索エンジンOptimization:最適化つまり、和訳すると検索エンジンに対して、最適化しようということ。しばしば、SEO対策とも呼ばれるが、この場合、最適化が対策に置き換えられただけで大差はない。では、ここからは、『どのエンジンなのか』、『最適化とは何か』。この2つを知っておこう。ちなみに、SEOとMEOはまったく異なる。MEOは、Google MapsやYahoo!地図などの地図サービスを対象とする。今は、違うものである、ただそれだけを知っておけば大丈夫だ。Search Engine:検索エンジンSearch Engineは、以下の主要な3つの検索エンジンを指す。Google:約82%(シェア率)Bing(ビング):約10%Yahoo!検索:約2%とはいえ、右側のシェア率が示すとおり、主に使われているのはGoogleである(*)。また、Googleに最適化するとYahoo!やBingにも効果がある。そのため、最初はGoogleに向けて最適化するイメージで構わない。なお、そのほかにも各国で注目される以下の検索エンジンがある。ただ、シェア率が約2%以下であることから、日本では無理に覚えなくてもいい。Yandex(ヤンデックス):ロシアBaidu(バイドゥ):中国Naver(ネイバー):韓国*総務省|令和4年版・検索サービスの項https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd236500.html*Statista(StatCounter)https://www.statista.com/statistics/216573/worldwide-market-share-of-search-engines/Optimization:最適化次に、Optimizationは最適化を指す。ここでいう最適化とは、上位表示を狙う多種多様なアプローチのことだ。「検索キーワードは〇〇を使って…、広告は〇〇という言葉で…」など、アプローチは無数に存在する。仕組みや具体的な最適化については後述するが、最適化の本質はたった1つだけ。ユーザーが求める最高の回答これを追い求めることである。要するに、幾千のアプローチがあっても、最高の回答になっているか。この指標を満たせていれば、なんら問題はない。「検索して、欲しい・見つけたい情報が一番上にある」これこそ、ユーザーにとって、この上ない便利さではないだろうか。Googleを筆頭とする検索エンジンは、これを追求したサービスである。SEOの目的とは?ここで、先にSEOの目的も伝えておこう。SEOの目的は、Webからのアクセスを集めることにある。例えば、新しいサービスを作っただけなら、あなた以外は誰も気づかないだろう。だからこそ、インターネット検索を使って探すユーザーに『見て!』と伝えるわけだ。結果、検索エンジンで調べたら「お、いいサービスを見つけた、見てみよう」となる。この、見てみようというユーザーを集めることがSEOの狙いだ。「ん?よくあるSEOについて書かれている記事とは違うかも…」と気づいたあなたは、SEOに向いているといえるだろう。そう、SEOの目的には「集客・売上・認知度など」が挙げられているはずだ。これは、アクセスを集めるという目的に、企業の目的を重ねているから複雑化したものである。集客が:アクセスを集めた結果、サービスに集客できた売上が:〜〜〜、売上が伸びた認知度が:〜〜〜、認知度が高まったいずれも、アクセスを集めた『結果』を想定した、ビジネスにおけるSEOの目的である。これは、言い換えれば、なぜSEOをするのかに該当する。そのため、間違ってはいないが、本質はアクセスを集めることだと覚えておくと良いだろう。そうすることで、いつでも本質を見失わないでSEOに取り組める。次は、検索エンジンがどのように膨大なWebページを分類しているのか、簡単に説明する。仕組みを知ることで、このアクセスも集めやすくなるはずだ。SEOの仕組みとは?SEOの仕組みは、シンプルにすると「読み込み」「表示」という2段階に分けられる。この場合、検索エンジンを図書館に例えるとわかりやすい。第1に、ページの読み込みだ。例えるなら、本を図書館に預けること。作ったWebページ(ここでは本)は、クローラーと呼ばれるプログラムが見つける。その後、インデックス(目次)で分類されて検索エンジン(図書館)に保管される。この状態になれば、本は誰もが閲覧できる状態になったといえるはずだ。第2に、ページを表示する。いわゆる、本を図書館から借りるために探す手順。ユーザーは検索エンジンに、「検索キーワード」を入力する。すると、インデックスを用いて関連性の高い結果を呼びだす。結果は順位付けされ、上から順に並べられて結果に表示される。ここまでたどり着くと、ユーザーは欲しい情報(本)を得られるだろう。検索エンジンは、総じて「読み込み」「表示」という2つの仕組みを用いている。便宜上「ページ」としたが、検索エンジンは動画や広告、さらには画像まで取り込む。検索結果が多様性に富んでいるのは、膨大な情報を図書館に詰め込んでいるからだ。次は、ここで触れた検索キーワードについて解説する。一般的な使い方であることから、想像しやすいだろう。SEOの検索キーワードとは?検索キーワードとは、ユーザーが入力する言葉のことだ。例えば、以下のように検索には関連する言葉が使われる。SEO やり方SEO わかりやすくSEO 施策もちろん、単語で区切らないこともある。SEOって何?SEOをわかりやすくすると?SEOの施策は何をするべき?こうした検索キーワードは、検索エンジンが受け取る。その後、先ほど作られたインデックス(目次)から関連性の高い情報を探す。結果として、順位付けされたページが画面に表示されるという流れだ。つまり、ユーザーの「知りたい!」を言語化したものが検索キーワードといえる。【Tips】表示はSERPsと呼ばれるSEOの仕組みのなかでも、検索結果に出てくる単一ページを指し、専門用語でSERP(サープ)と呼ぶ。Search Engine:検索エンジンResult Page(s):結果のページ10記事が並んでいる検索結果の画面として、SERPs(サープス)と呼ばれることもある。なお、SERPとSERPsは同義で扱うこともあるため、覚えておくと良いだろう。SERPsについて気になる方は、「SERPsとは?分析・調査の方法」を見てほしい。SEOは検索キーワードを主軸にするSEOでは、この検索キーワードが最適化の主軸となる。検索キーワードによる順位付けで、最上位を狙うために最適化を行うからだ。検索キーワードは、ユーザーが知りたい(ニーズ:欲求、要求、需要)を言語化したものだ。例えば、検索エンジンに向けて、SEOの最適化に特化して『ページA』を書いたとする。その後、検索エンジンが無事にインデックスされたとしよう。そこで誰かが、検索キーワードで「SEO 最適化」と検索した(ニーズ:欲求、要求、需要)。この記事に対し、検索エンジンは、「関連性が高いな」と判断してページAを表示する。もちろん、本来のSEOはこうも単純にいかない。しかし、検索キーワードが主軸となる意味は十分にわかってもらえるだろう。ただ、ここで問題が発生する。関連性の高い結果を表示するだけだからこそ、特定のものを見つけるものではないという性質を持っているということだ。次項では、「SEOとは」の本題に戻り、何を最適化するのかの詳細に触れる。この問題も、この最適化に大きく関わるものだ。【Tips】検索クエリとは?検索キーワードは、検索クエリとも呼ばれる。厳密には以下の違いがあり、本来のSEOが単純ではないとわかるはずだ。項目検索キーワード検索クエリ定義ユーザーが入力する単語やフレーズ検索エンジンに送信される情報全体構成要素検索キーワード検索キーワード + その他の情報 (検索履歴、所在地、デバイス情報など)役割検索結果を絞り込むユーザーの検索意図を理解し、適切な検索結果を提供する本来であれば、この検索クエリに対して最適化を行う。ただ、最初は本稿ではわかりやすく、検索キーワードをメインにしている。慣れてきてから、検索クエリによる違いにも目を向けると良いだろう。検索クエリについて詳しくは、別途ページでまとめる予定だ(coming soon)。SEOにおける最適化とは?SEOにおける最適化とは、検索結果で表示されやすくする主な施策を指す。実際に、Googleで検索してみよう。結果として、上から順番に以下が表示されている。有料広告(Google広告)SGE(Google Search Generative Experience)コンテンツ(通常の検索結果)そのほか、検索エンジンが表示する結果は、以下に挙げた多くの「情報」を含む。YouTubeの動画画像検索の結果ニュース一覧これらはあくまでも一例で、まだまだ他にもある。ただ、SEOの目的であるアクセスを集めることは共通しているものだ。そのため、何を扱うかによっても施策は異なり、これが最適化にあたる。なお、どの「情報」を使ってSEOに取り組むかは、企業や個人が持つ目的に応じて異なるだろう。【Tips】SGEはGoogleのAI要約SGEは「Google Search Generative Experience」の略称を指す。Google検索に生成AI技術を導入し、質問の回答を表示する機能だ。より幅広く、詳細な情報を提供する目的で運用されている。ただ、一部では検索結果を占領するSEOの難敵ともされるものだ。SGEについて詳しくは、別途ページでまとめる予定だ(coming soon)。SEOの基本はコンテンツ(記事ページ)これからSEOに取り組むことを考えているあなたがこう考えているなら、コンテンツからはじめても良いかもしれない。一般的に、SEOは「コンテンツ」を「王様」と例え、基本としてもよく注目される。検索結果に表示されるのは、コンテンツが大半であるからだ。実際に検索して表示される結果は、画像のようなコンテンツが基本となる。弊社でも基本として扱っているのは、このコンテンツSEOだ。SEOはおおよそ、コンテンツを指す場合も多いため、検討してみても良いだろう。コンテンツSEOについては、次の掲載でまとめる予定だ(coming soon)。まとめ:検索エンジンの最適化がSEOここまで、基本の『キ』としてSEOとは何を指すのかを伝えた。要約すると、以下のとおりだ。SEOは、Search Engine Optimization、つまり検索エンジン最適化のこと。仕組みは、膨大な情報を扱う図書館のようなもの。目的は、検索するユーザーからアクセスを集めること。ユーザーは、検索キーワードを使って広告から記事ページ、YouTubeなどの情報を見ている。SEOにおける最適化は、この情報のどれを使って、どのような施策でアクセスを集めるかを考えることが必要。いずれにおいても、段階的に考えていくとSEOも明瞭になる。もし、何からすべきか迷ったなら、コンテンツ(記事ページ)からはじめると良いだろう。