SERPとは、検索結果画面に表示されるすべての枠を指す総称です。SEO業者から専門用語を浴びせられて、何がどう表示されているのか分からないまま不安を抱えている方は少なくありません。

この記事では、SERPを構成する表示枠を整理したうえで、SEOに偏らず自社に合った打ち手を選ぶ考え方までを解説します。

この記事でわかること

  • SERPが検索結果画面全体を指す総称であり、SEOはその一部にすぎないこと
  • SERPを構成する4つの表示枠の違い
  • AI Overviewの普及によって検索結果のクリック傾向が変わりつつあること
  • SEOだけに偏らず自社に合う打ち手を選ぶための考え方

SERPとはSEOも含む検索結果画面の総称

検索結果画面に映るものすべてをまとめて指す言葉が、SERP(用語:Search Engine Results Pageの略で、検索結果ページを意味する言葉)です。オーガニック検索結果、広告、AI Overview(用語:Googleが検索結果の上部に表示する生成AIによる要約)など、画面に並ぶ枠はすべてSERPの一部にあたります。

SEOはこのうち、オーガニック検索結果の順位を上げるための打ち手の1つです。SERP全体を指す言葉ではありません。この違いを整理すると、次のようになります。

項目 SERP SEO
意味 検索結果画面に表示されるすべての枠 検索結果で上位表示を狙う打ち手の1つ
対象範囲 オーガニック検索・広告・AI Overviewなど画面全体 主にオーガニック検索結果への影響
自社でコントロールできる範囲 表示される枠や並び順そのものは選べない コンテンツや技術面の工夫はできる

SEOはSERPの見え方を左右する、数ある打ち手の1つにすぎません。この前提を押さえないまま業者選びを進めると、話がかみ合わなくなります。

表示のされ方は自社で選べないという前提

SERPにどの枠がどう表示されるかは、自社側で選べるものではありません。並ぶ枠の種類も順番も、検索エンジン側の仕組みで決まります。

私たちがお客様に説明する際も、まずSERPの画面を実際に一緒に見ながら、色々な場所に表示されるものであり、表示のされ方は自分たちで選べるものではない、という点をお伝えするようにしています。ここを飛ばして施策の話に入ると、期待値がずれてしまうからです。

SERPとSEOの関係を示した図解

SERPを知らずSEO業者選びに悩む2つの理由

SEO業者選びで悩んでしまう背景には、SERPの構造を知らないまま話が進む状況があります。その背景には、大きく2つの理由があります。

専門用語だけが先に飛んでくる相談現場

多くの経営者は、深い戦略目的があってSERPを調べ始めるわけではありません。他社(ベンダー等)から専門用語を使われて急に困り、理解できないまま検索にたどり着くケースがほとんどだと、私たちは相談の現場で感じています。

用語の意味が分からないまま話が進むと、提案されている施策が自社に合っているのかも判断できなくなります。

理解できないまま募る依頼先への不安

理解が追いつかないまま話が進むと、依頼先を間違えたのではという不安が募ります。実際にご相談いただいた方のなかにも、専門用語に困っていながら、それをあえて口にしない(いえない)方がいました。

困っていてもいわないのが普通です。その方は、理解できないまま「依頼する相手を間違えたかもしれない」という不安に近い感覚を抱えていました。

SERPを構成する4つの表示枠

SERPは大きく4つの表示枠に分けられます。以下の4つを順に見ていきます。

オーガニック検索結果

広告費を払わずに表示される検索結果の枠が、オーガニック検索結果です。SEOが直接働きかけるのは、この枠です。

タイトルや見出し、コンテンツの中身を整えることで、この枠での上位表示を狙います。

広告枠(リスティング広告)

費用を払うことで検索結果の上位に表示される枠が、リスティング広告(用語:検索キーワードに連動して表示される広告)です。オーガニック検索結果とは別の仕組みで表示されるため、SEOの評価とは関係なく上位に出せます。

すぐに露出を増やしたい場面で使われる打ち手です。

自動要約枠(強調スニペット・AI Overview)

複数のページの情報をまとめて1箇所に表示する枠が、自動要約枠です。質問への回答を1つのページから抜き出して表示する強調スニペットと、複数ページの情報を生成AIが要約するAI Overviewが、この枠に含まれます。

この枠が出た検索結果では、クリックの傾向そのものが変わりつつあります。Pew Research Centerの調査では、AI Overviewが表示された検索結果のクリック率は8%にとどまり、表示されない場合の15%と比べて低い数値が報告されています※1

ローカルパック・画像動画などその他の枠

地図と共に近隣の店舗情報を表示するローカルパック(用語:地図検索と連動して近隣の店舗を一覧表示する枠)や、画像・動画の検索結果も、SERPの一部です。

どの枠が表示されるかは検索意図によって変わり、すべてのキーワードで同じ構成になるわけではありません。

SERPを構成する4つの表示枠を整理した図

SERPを理解して見えるSEO以外の打ち手

SERPの構造を理解すると、SEO以外にも打ち手があると分かります。表示のされ方を選べないという前提を知ったうえでなら、どの枠を狙うかという選択肢の話に進めます。

依頼相手への不安が打ち手の選択肢に変わった瞬間

実際に、SERPの画面を見せながらシンプルに説明したことで、不安が選択肢に変わった瞬間がありました。表示のされ方は自社で選べないという前提を伝えたうえで、SERPにはリスティング広告のような枠も含まれると伝えると、納得して次のフェーズを考えられる状態に変わりました。

特に「打ち手が複数ある」と知れたことが、大きかったと感じています。SERPはアンサーボックスのような検索結果だけでなく、リスティング広告なども含む画面全体を指す言葉であり、SEO対策だけの領域ではないという認識の転換が起きたのです。

SEOが正解とは限らないSERP時代の選び方

SERPの上位表示を目指すなら、SEOが唯一の正解とは限りません。早く上位に出したいだけであれば、広告を使えば済む話でもあります。

SEOが唯一の正解とは限らないというのが、SERP時代の前提です。SEOはあくまで打ち手の1つであり、目的に対して最適かを都度見極める必要があります。

AI Overviewの普及でSERPの景色も変わりつつある

AI Overviewの普及によって、SERPの景色そのものが変わりつつあります。先述のとおり、AI Overviewが表示された検索結果では、クリック率が下がる傾向が報告されています※1

順位を上げてもクリックされるとは限らない時代に入りつつあり、SEOだけを絶対視することが以前より難しくなっています。私たちは、本当にSEOが正解なのかから一緒に考えたい、という思いでお客様と向き合っています。

SEOも含めた最適な打ち手を一緒に考えませんか

SEOだけに限らず、広い視野で打ち手を考えることが大切です。SERPの上位を取ることだけが目的なら、広告という選択肢もあります。

私たちは、丸投げで受けるのではなく、情報源になることを大切にしています。本当にSEOが正解なのかから、まずはお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

参考・出典情報